詠み人知らずのちゃんとした仕事
漫才コンビ、ナイツの塙宣之氏は、著書『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』の中で、「漫才師は、ちゃんとしたネタを作るべきだ」と主張しています。
塙さんの言う、”ちゃんとしたネタ”の定義は、「他の人でも演じることができるネタ」です。
芸人自身のパーソナリティを打ち出すのではなく、それ自体がおもしろく、笑わせることができるネタということです。
解りやすい例として、落語を挙げ、「落語家は同じ演目をいろんな人が演じます。それは、話がよくできているからです」と述べています。
そう言えば、シンガーソングライターの松任谷由実氏も、昨年の『第66回菊池寛賞』の授賞スピーチで、「そう遠くない未来に私が死んで、私の名前が消え去られても、私の歌だけが詠み人知らずとして残っていくことが私の理想です」と言っていました。
松任谷由実「歌だけが詠み人知らずとして残っていくことが理想」
https://news.mynavi.jp/article/20181207-737588/
経営においても、再現性がなければ、ちゃんとしたノウハウとは言えません。
私も、私の名前が消え去られても残る、”ちゃんとした仕事”をしたいと思います。