意義の最適化
これからの経営は、できるだけ高い給料を払うこと以上に、自社の仕事をもっとおもしろくすることに、力を注ぐべきでしょう。
なぜなら、人間は、ある水準まで満ち足りると、高給でもやりがいのない仕事より、給料は劣っていても、やりがいのある仕事を、むしろ積極的に選ぶものだからです。
もちろん生活が保障される額の給料は要ります。
しかし、基本的欲求が満たされたら、その後は、仕事をする意義が最も重要になるのです。
今の日本で、『飢え死に』をするのは、難しいでしょう。
ですから、どうすれば従業員が仕事のおもしろさを感じるのか、考え抜き、試行錯誤すべきでしょう。
米「ワイアード」誌編集長のクリス・アンダーソン氏は、このことを「『利益の最大化』ではなく『意義の最適化』の戦略だ」と表現しています。
言い得て妙だと思います。