チームワークのリスク
チームワークには、意外なリスクがあるようです。
チームを構成するメンバーが、知らず知らずのうちに、手を抜いてしまうというリスクです。
ドイツの心理学者、リンゲルマン博士が、綱引きを用いた興味深い実験をしています。
1本のロープを1人で引っ張ったときには、62kgの力が出ました。
しかし、2人で引っ張ったときには1人あたり53kgに減り、8人のときには31kgに減ったそうです。
つまり、人は集団になると、無意識に手を抜いてしまうのです。
この現象をリンゲルマン効果、または社会的手抜きと言います。
経営トップは、チームのメンバーそれぞれに、最大の力を発揮させるために、この集団特性を知っておく必要があるでしょう。
対策としては、メンバーそれぞれに、細かく役割を与えることです。
そうすることにより、精一杯、自身の与えられたロープを引っ張るようになります。