リーダーに失敗はない

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橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

世界的に著名な経営コンサルタント、ブライアン・トレーシー氏は、「リーダーと呼ばれる人たちは、自分の失敗について、一切口にしない」と指摘します。

「失敗の経験は秘匿する」という意味ではありません。

そもそもリーダーの頭の中には、失敗という概念が、存在しないと言うのです。

リーダーの辞書に、”失敗”という言葉は、存在しないのです。

それでは、どんな概念なら、存在するのでしょうか?

それは、『勉強になった経験』、『興味深いフィードバック』、『目標にはおよばない結果』などと表現される概念です。

つまりは、”教訓”です。

船井流で言うと、「必要・必然・ベストととらえる」ということになるでしょう。

「身の周りで起こることは、すべて必要で、必然で、ベストだから、教訓にしよう」という発想です。

ですから、トレーシー氏は、部下をリーダーに成長させるためには、部下が失敗したときに、次の質問をすればよいと説きます。

「私たちは、この状況から何を学ぶことができるだろう?」

この思考のクセ付けができれば、失敗を糧にし、必ず成長することができます。

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