満足度アップより大切なもの
スーパーホテルの客室稼働率は、90%だそうです。
ビジネスホテルの採算ラインと言われる65~70%と比較すると、なんと約20ポイントも上回ります。
この客室稼働率の高さの背景には、71.5%というリピート率の高さがあります。
スーパーホテルの顧客満足度は、J.D.パワーの調査で5年連続1位です。
しかし、創業者の山本梁介氏は、「リピーターを増やす上で、大切なのは、お客様の満足を高めることではない」と言います。
「不満を徹底的になくすことに集中している」のだそうです。
なぜなら、そのときの満足を高めるために行なった行為は、次回から当たり前になるからです。
それよりも、不満をなくし、次回から利用しなくなる理由をつぶす方が、効果的だということです。
船井流業績向上法に、「3回安定の法、10回固定の法」というものがあります。
「顧客が同じ店で3回買い物をすると、次回からその店で買う確率が高くなる。10回買い物をすると、固定してその店で買物をする」というルールです。
不満をつぶし、3回、10回と利用を重ねてもらうことができれば、他へ浮気することのない顧客を、多くつくることができるということでしょう。
スーパーホテルでは、ビジネスホテルには珍しく、スタッフが顧客に名刺を渡して、積極的に話すことで、不満の原因集めに、丹念に取り組んでいるそうです。
不満を取り除くことで、顧客との関係が安定化、固定化できるというのは、どの業界でも使える、普遍のルールだと思います。
「ビジネスホテル満足度ランキング!5年連続1位のホテルとは?」
https://diamond.jp/articles/-/199384