社員がうれしいとき
日本交通の会長、川鍋一朗氏は、入社数年後、現場を知るために1か月ほど、自社のタクシーに乗務したそうです。
その経験から、多くのことが判ったようですが、最も有用な情報は「タクシードライバーは、どんなときに一番うれしいか?」だったそうです。
それは、「自分個人や自社が、指名されたとき」です。
流しやタクシー乗り場で乗せたお客様は、たいていの場合、指名のないフリー客です。
つまりは、「自分、自社でなくてもよかったお客様」です。
しかし、例えば、そのお客様が一言、「よかった。日本交通さんを探してたんだよ」と言ってくれたら、ドライバーはとてもうれしくなります。
そのことを、身をもって体験したのだそうです。
その後、同社は、配車アプリの開発や法人営業など、指名数をアップする施策に注力していくことになります。
「”私”がある仕事」をさせてあげることは、重要なモチベーションアップ策です。。