20%ルールの本当の目的
エンジニアに、仕事時間の20%を好きなプロジェクトに使うのを認める『20%ルール』は、グーグルの社内制度の中でも、特に有名なもののひとつです。
このルールを活用して、過去に、いくつかのヒットプロダクトが生まれています。
しかし、同社の幹部は、「20%ルールの最も重要な成果は、そこから生まれる新プロダクトや新機能ではない」と言います。
数的には、プロジェクトから、すごいイノベーションがたくさん生まれるわけではありません。
それよりも、新しい挑戦を通じて、社員が多くを学ぶことが成果だと言うのです。
現に、20%ルールを活用したエンジニアは、必ず以前より優秀になるそうです。
なぜなら、日常業務では使わないスキルを学び、いつもと違う人たちと仕事をするからです。
戦略的に行なう、横串の社内委員会や新規プロジェクトチームの編成、副業解禁なども、同様の効果を狙うものなのだと思います。