ワープロはなくなる?
雑誌『DIME』(小学館)の平成元年10月19日号の「業界公開質問状」というコーナーで、「ワープロはいずれなくなるのか?」という質問を各メーカーにするという企画がありました。
この質問に対しての各企業の回答が、衝撃です。
ただし、大きな示唆を得られます。
NEC「ワープロは文書を書く機械として特化されていますから、その必要性はなくならないんじゃないかな」
キヤノン「ワープロがパソコンに取り込まれることはないでしょう」
シャープ「人間の扱う道具は使いやすいことがいちばんだと思いますから、ワープロは文書専用機として残るでしょう」
東芝「そんなこと誰が言っているのですか。パソコンとワープロはこれからますます共存共栄していきますよ。今はワープロとパソコンの台数がほぼ同数ですが、将来的には、ワープロ10に対してパソコン1ぐらいの割合になると思います」
富士通「たとえば車の会社を考えてみてください。セダンをワープロとすれば、パソコンはトラックに相当します」
松下電器「5年前、パソコンの普及台数は100万台、今は120万台と伸びはゆるやかです。一方、ワープロは30万台が280万台にまで伸びています。この数字を見ただけでも、パソコン社会よりワープロ社会到来の方が早いと考える材料になります」
今となっては、この質問自体が、すばらしく先見性があったものだったということです。
そして、現在、「本当に、~なるのか?」という議論になっているようなことは、想像以上のスピードで、ほとんど実現するのではないでしょうか?
「ワープロはいずれなくなるか?」という質問に30年前のメーカー各社はどう答えた?
https://dime.jp/genre/644604/