英断できる環境を創る
『周囲に、イエスマンばかりを置いてはいけない』というのは、経営トップの基本的な心得のひとつでしょう。
反対意見を言ってくれる人が周りにいなければ、経営判断が、独善的になってしまうからです。
しかし、そのような側近と仕事を進めると、いつまで経っても結論が出ず、組織が停滞するリスクがあります。
大阪府知事、大阪市長を歴任した元政治家の橋下徹氏は、その状況を防ぐためには、組織に対して、ある原則を浸透させる必要があると説いています。
それは、『決まったことには従う』という原則です。
橋下氏は、このことをメンバーに約束してもらえば、むしろ自分の周りに反対意見を言ってくれる人を置きたくなると言います。
なぜなら、どれだけ強い反対意見を言われても怖くなくなり、心に余裕を持って、柔軟に対応できるようになるからです。