2021年12月17日号

概況

12/2～12/8のNYMEX・WTI先物市場は、66.26～72.36ドルの範囲で推移した。

9日は、4営業日ぶりに反落した。1月限の終値は、前日比1.42ドル安の70.94ドルで取引を終えた。オミクロン株の感染拡大を受けて欧州などで行動制限を強化する動きが出ており、原油需要の減少が警戒された。英政府は8日、オミクロン株の感染拡大を受けてイングランドで新型コロナ対策の行動規制を強化すると発表した。デンマークや中国の一部地域も足元で行動規制が強化されたと伝わった。オミクロン株は重症化の可能性は低いとの観測から、今週に入り原油先物は9%あまり上昇していた。9日は一転して、各国政府による規制強化が広がれば経済活動が鈍り、原油需要を抑えかねないとの懸念から利益確定売りが出た。…