ドライバーはパイロット
高知県の物流企業の雄、丸榮運輸では、代表の森本敬一氏により、『ドライバーはパイロット』という方針が、掲げられています。
航空業界の役割分担をモデルとして、車両整備、給油、洗車などの付帯業務の専任化、機械化を推進し、ドライバーが、極力運転に集中できる環境を創るという方向性です。
この施策により、時短、軽労化が促進され、事故防止、採用・定着力アップにつながることを意図しています。
ただし、「ドライバーから、担当車両の整備や洗車の手間を省けば、車両への愛着が薄れ、大切に扱わなくなるのではないか?」と心配する人もいるでしょう。
しかし、森本社長曰く、「『他人がやった方が、かえって大事にする』という効果があった」そうです。
「誰かの手間を無駄にするのは心苦しい」という感覚が芽生えるのです。
今のような若者がクルマ離れしている時代に、”愛着化”を期待するのは難しいという意味でも、有効な策だと思います。