定着率アップに効果的な施策
社員の定着率を上げることは、今の時代、最も重要な経営課題だと言えるでしょう。
そのための具体策として、特に効果的なもののひとつは、「管理職の定量評価項目に”部下の定着率”を入れること」です。
私は、これは必須だと思っています。
なぜなら、上長の意識が、最も定着率に影響するからです。
管理職が、「(業種・職種的に)一定の割合は、辞めても仕方ないよ」とか、「本社の採用基準が甘い。こんなやつ、育てられるか」とか言っているような組織は、どんどん人がこぼれていきます。
中日ドラゴンズ元監督・GMの落合博満氏は、著書『決断=実行』の中で、次のように述べています。
「もしも外野守備担当コーチが『あいつは怖くて使えません』と言ってきたら、私ならば若手の外野手ではなく、そのコーチをクビにするだろう。スカウトが汗をかいて探し、編成部で評価し、ドラフト指名した選手は球団の財産だ」
部下を戦力化し、定着化できたかは、管理職の最重要責務です。
しっかり意識させ、自分事として取り組ませなければなりません。