【号外】中国アリババグループ「独身の日」爆売り緊急レポート
船井総研ロジの魏でございます。
このコラムを執筆する直前にアリババグループの「独身の日」の爆売りイベントが一通り終了しました。今回は「独身の日」のレポートです。
1.中国巨大市場は30分で5.8兆円を売り上げるまでに成長
まずはECプラットフォーム最大手のアリババグループが運営するプラットフォーム上での販売額をお伝えします。
アリババグループは11月11日午前0時30分まで取扱高が3723億人民元(日本円で1元15.5円換算すると5.8兆円)で、アマゾンジャパンの年間売上(2019年の売上高は約1.74兆円)の5倍近くを30分で達成した結果となりました。
また、独身の日の1日の総売上額は4982億元(約7.9兆円)と、昨年の独身の日に記録した2684億元の2倍近くまで急成長したことになります。
アリババグループだけではありません。最大の競合であるJDドットコム(京東、JD.com)の同日の戦績を紹介すると、独身の日の1日の総売上額は2715億元(約4.3兆円)でした。アリババグループの陰に隠れてしまいましたが、昨年のアリババグループ全体の売上を追い越した結果です。
2.日本商品は、インバウンド需要の反動からEC市場で注目
「独身の日」には世界89カ国・地域の25万余りのブランドが約1,600万点の商品を提供しました。コロナ禍で国外での爆買いができなくなった反動からか、中国国内での外国ブランドの伸びも顕著でした。
「独身の日」終了時点の公開資料によると、日本からの輸入品の販売上位には健康食品や美容関連製品、粉ミルク、フェイスマスク、スキンケアが並びました。また、輸入品部門では日本輸入商品が地域・国別で堂々の1位。そのなかでも、美顔器メーカーのヤーマン(YAMAN)が輸入ブランド首位に立ちました。
それ以外では、日本の花王、ユニ・チャーム、ユニクロ、資生堂が販売ランキング上位に名を連ねています。
特筆すべきは、日本の誰もが知っている有名ブランド以外の商品でも「独身の日」で、中国式の売り方でチャレンジすれば、大きな売上をあげられることを多くのブランドが証明しました。それと同時に、昨年までインバウンドでの爆買いをしていたユーザーが中国国内のECでの爆買いにシフトしたことを証明しています。
中国巨大市場はまだまだ日本商品、日本ブランドを必要としています。
3.今からでも間に合う、中国巨大市場へのチャレンジ
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