日本語の弱みを補ってイノベーティブ企業を創る
弊社主催の「米国物流物流企業視察セミナー」で訪問した視察先企業のMさんが来日されており、昨晩、会食をしました。
Mさんは、アメリカ生まれのアメリカ育ちですが、日本語も流暢に話すことができます。
なぜなら、ご両親が日本育ちで、ご自身も中1~高1まで日本の学校に通い、また幼少の頃から日本のマンガが大好きだったからです。
ただし、Mさんは「僕は、英語でしゃべるときと日本語でしゃべるときとでは、人格が変わるんですよ」と言います。
日本語でしゃべるときはおとなしくなり、英語でしゃべるときはアグレッシブになるそうです。
その原因は、英語が母国語だからではありません(前述のとおり、Mさんの日本語は完璧です)。
Mさん曰く、英語の会話には、日本語にない以下のような特徴があるからだそうです。
①敬語がない
②ファーストネームで呼び合う
これらの特徴があるため、ビジネス上でも、縦横関係なく、意見交換・議論が活発になるのではないかと分析されていました。
日本よりアメリカの方が、イノベーティブな企業が比較的多いのは、こういった言語の特徴も、一因かもしれません。
だからと言って、我々日本の企業が、明日から社内で「敬語をやめる」、「ファーストネームで呼び合う」というのは、現実的ではないでしょう。
しかし、「”役職”、”君”付け、呼び捨てではなく、お互い”さん”付けで呼ぶ」、「フラットなオフィスレイアウトを採用する」などの施策を採り入れれば、よい効果が得られるものと思います。
自社をイノベーティブな企業にするために、ぜひ考えてみていただきたいポイントです。