社史編纂の意義
業歴の長い企業は、歴史そのものが、アドバンテージになります。
時流変化、好不況、天災、事件・事故など、幾多の試練を乗り越えてきた経験から得た糧を、現在および将来の戦略・戦術に活かすことができるからです。
数百年の業歴を持つ、ある酒蔵では、創業以来、当主に日記を付けることが、義務づけられています。
外部環境、内部環境の変化を受けて、どのように考え、対処したかが、家の財産になるからです。
当代の当主は、壁に当たったときに、類似の事例を探して、ご先祖様の日記を検索し、打開策のヒントを得ているのです。
昨日、訪問した会員企業I社(創業54年)では、2代目である現社長が、このようなメリットを捉え、社史の編纂を検討されていました。
非常によいことだと感じました。
企業の過去をしっかり整理することは、決して懐古趣味ではなく、未来を創るための有効な取り組みです。