中央年齢と革新スピード
世界保健機関(WHO)が出している、「世界中央年齢ランキング」というデータがあります。中央年齢とは、上の世代と下の世代の人口(人数)がちょうど同じになる年齢です。
それによると、世界183か国の中で、一位は我らが日本で、45.9歳。世界平均は28.2歳ですから、17.7歳も上ということになります。
中央年齢が高い国として、いろいろ強みはあると思います。しかし、革新のスピードを考えると、やはり弱みになるでしょう。
このランキングを教えてくれた、船井総研のチームリーダー、Yさん(若手)は、「個別企業の中央年齢と、新しい取り組みへの抵抗感は比例する」と指摘していましたが、共感できます。
例えば、デジタル化。若い企業だと、急速なデジタル化についてこれないのはマイノリティなので、取りあえず置いておいてもOKですが、「おじさん・おばさん企業(前述Yさん命名)」では、マジョリティがついてこれないので、なかなか受け入れられません。
もしも自社が、「おじさん・おばさん企業」なら、この弱みを認識して、各種取り組みの推進方法を工夫する必要があるでしょう。
また、中央年齢を下げるべく、早めに手を打つべきと思います。