家訓の多くは不況期にできた

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橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

世の中に会社が誕生する前、社訓にあたるものは、”家訓”でした。

家訓とは、「家長が、子孫や家臣に与えた訓戒(教え諭し戒めること)」(広辞苑)です。

つまり、家人が守るべき教訓です。

そして、社訓とは、社員のための教訓です。

ところで、江戸時代から続く老舗企業には、たいてい家訓をもとにした社訓があります。

実は、その多くは、不況期に作られたものだそうです。

危機感を抱いた商人たちは、「自家をより強固な組織にして生き抜こう」との想いから、家訓を定めたのです。

厳しい時代は、自社にとって大事なルールを整理し、維持継続するための教訓にまとめる好機です。

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