第92回…物流業界におけるコンプライアンス・コスト(2)

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

前号から引き続きまして、物流業界における「コンプライアンス・コスト」 をテーマにしています。

環境改善とコンプライアンスへの取り組みは、荷主・物流企業ともに重い課題であり、コストへの負担もけっして少なくはありません。

そもそも、荷主と物流企業におけるお互いの経済関係では「利益相反」 であり、両者が経済上の利益を共に拡大していく事は困難な間柄と言えます。

運賃や付帯作業における労働対価は、緻密に分析してゆくとどちらか一方に何らかの偏りが生じています。その偏りが大きく片側へ振れた時に、利潤の衝突があり、取引の力学を持って解決(いや妥協)しているものです。

経済における利益相反関係であっても、社会的には共存共栄であり、その関係における事業的な繋がりと社会活動においてはベクトルを共にする事は間違いのないことでしょう。

荷主企業と物流企業が取引を通じてインテグリティ(社会的信頼)やコントリビューション(社会的貢献)を創造しマクロ的な経済の発展に寄与する活動は、今や「環境」と「コンプライアンス」が中心的な役割だと思います。

特にコンプライアンスに関しては、物流業界は未熟な産業構造でもありますので、今後の企業存続には欠かせない経営課題となります。

さて、読者の皆様における「コンプライアンス・コスト」の認知と取組みについて、ご意見を頂きながら以下の5項目を周知の規定として告知していきたいと思います。

読者個人のお考えでも、企業としての取組みでも結構ですので遠慮なく以下へメール頂ければ幸いです。

皆様の経験やアイデアを本メルマガで結集 して広く啓蒙していきたいと思います。

mailの送付先 ⇒ akamine@f-logi.com 赤峰まで

■『物流コンプライアンス・コスト』の5項目

①安全管理コスト

②労務管理コスト

③規制管理コスト

④品質管理コスト

⑤契約管理コスト

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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