第78回 自販機から学ぶ複合合理性モデル

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

最近駅の構内などで、「AED付自動販売機」なるものが目に付くようになりました。

「AED」とは(自動体外式除細動器/Automated External Defibrillator) のことで、心臓の心室細動の際に電気ショックを与え、心臓の動きを戻すことを試みる医療機器のことです。

詳しくは⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/AED

AED単体は数年前から公共機関などで導入が多く見られましたが、この自動販売機との合体型は実に合理性があると思いました。

自動販売機は、他にも「監視カメラ付」や「自家発電付」などもあるそうです。

特に、「自家発電付」は自販機販社や広告代理店などが新機種として開発したものらしいですが、近頃では企業内に設置する自販機への導入リクエスト が多くなったようです。

その理由として、災害時に停電などがあった場合、自家発電式自販機が 飲料の確保された貯蔵庫として有効との事です。

たしかに、何らかの事情で ビルや工場などに閉じ込められた場合、電気が止まり、上水道が止まる事も 想定されます。

その時に、飲料貯蔵庫としての自販機が大いに活躍する姿は想像されるものであります。

このように、「単品機能」+「単品機能」といった単純な組み合わせでも場所・コスト・時間などの合理性追求となります。

その組合わせに手法によっては全く新しい商品やサービスが生まれる事となります。

監視カメラ付自販機は =「生活利便」+「防犯装置」AED付自販機は =「生活利便」+「救命装置」 と考えると、物流サービス業で提供している商品(サービス)にも応用した新モデルが今後は登場すのではないでしょうか。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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