第272回 変貌する物流戦略18
「市場価格と適正価格」(1)
皆様GWはリフレッシュできましたでしょうか?
私は子供とボルタリングに行って惨敗です。
ストレッチ運動の大切さが身にしみました(笑)
連休の過ごし方も人それぞれですが、何かしらの成果(満足感や新たな目標)があれば、また頑張れますね。
今回からは、荷主企業が知っておかないといけない物流に関わる市場価格のお話を致します。
通常物流コストは以下3つの区分で管理します。
1.調達物流費
2.社内物流費
3.販売物流費
今回は別の切り口での区分をご紹介します。
1.在庫保管費
2.輸配送費
3.荷役費
4.マテハン費
5.情報システム費(物流IT)
1〜5のそれぞれの費用には「市場価格」が形成されています。
市場価格を的確に把握することができれば、そのサービスの適正価格が理解もしくは予測でき、自社の購買物流費を正しく評価できます。
さて、これまでかなり厳しく物流コストを管理してきたと自負されている荷主企業さんへの質問です。
「自社の運賃や物流センターの委託費が本当に適正なのか否か、正しく評価できますでしょうか?」
適正価格とは、その物流サービスに関する費用が自社の利潤を創出する水準内であり、市場内における一定のレンジ(範囲)に収まっていることです。
自社の利潤に関しては、管理されていると思います。
一方で、市場内における一定のレンジに収まっているかどうかは、それなりの努力をしなくては 判断することができません。
何を努力するかと言いますと「市場価格」の入手です。
弊社へのご相談でよくあるのが 、「競合企業A社の物流コストを教えて(調べて)欲しい・・・。」
正直に申し上げて「無理ですし教えることはできません」
弊社が仮に知っていたとしても、それを外部の方へお伝えすることは守秘義務違反となりますので出来ないことなのです。
「では、どのように市場価格を調べれば良いのでしょうか?」
「なぜ、船井総研ロジは市場価格を知っているのでしょうか?」
と二つの疑問が発生すると思います。
その答えは、次回にしておきます。