第245回 物流コンペ成功のキーファクター4

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

物流コスト削減施策のひとつであります「物流コンペ」を成功に導くための手法を公開いたします。

自社の物流について、「定量的」及び「定性的」な情報を基に分析します。

この分析によって、課題・問題点を明確にし経営理念や経営戦略に連動した、本来もとめられる「物流のあるべき姿」を導くことが可能となります。

ここで重要なのは、現状とあるべき姿のギャップを埋めるための施策を策定しておくことです。

現状に何も問題なく、このままの延長線上で構わないケースは殆どありません。

企業の成長を支え、より多くの利益を創出することが可能となる物流体制の構築こそが、物流部門に求められる「物流のあるべき姿」となります。

前号で掲載した以下の5項目が纏まると、物流コンペとして第二段階に進みます。

「明確にしておきたい5項目」

(1)現状の課題と問題点
(2)改善したい要望のまとめ
(3)短期的(即効性の高い)改善施策
(4)中期的改善施策
(5)あるべき姿

物流コンペ第二段階は「RFPの作成」です。

RFPとは「Request For Proposal」の略語で、「提案要求依頼書」です。

物流アウトソーシング(業務委託)を実施するにあたり、物流コンペへ参加して頂く企業(物流企業)へ提案を依頼するための仕様書となります。

物流RFPの精度によって、物流コンペの成功を大きく左右します。

このシリーズの肝となる部分であり、「物流コンペのキーファクター」となります。

「物流RFP」は、その巧拙によってコンペの効率性や情報の非対称性に影響を与える極めて重要な資料となります。

コンペ参画企業からの提案書を評価する行程にも繋がるとても重要な資料です。

次回は物流コンペを成功させるために最も重要な、「物流RFP」について考察します。

・・・次号へ続く。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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