第21回 物流アウトソーシング~キックオフ編~

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

いよいよキックオフとなりました。

キックオフ当日は、荷主側・物流企業側ともに全力で、無事立ち上がる事に注力いたします。  

アウトソーシングが実行された以上、荷主側として留意しないといけない点があります。

(1)物流企業スタッフへの直接的な指示・命令の禁止
(2)物流企業スタッフへの労働時間についての直接要請(残業など)  

上記、2点は物流アウトソーシングがあくまでも、業務請負契約の基に成り立っている事によります。

人材派遣契約であれば、直接的にその作業メンバー及びスタッフへの指示・命令が下せますが、業務請負契約は企業間での契約であります。

直接、その業務に関わっているスタッフへの作業指示や命令及び勤怠に関わる事柄を指摘する事が出来ません。  

プロの物流業へアウトソーシング後は、当初の計画通りに作業や輸配送が提供されているかを検証していきます。  

特に品質に関わる検証を行っていくには、品質の可視化(数値化)された基本数値(設定数値)と実数値の比較を行います。

ここで、SLA(サービス・ レベル・アグリーメント)を取り交わしておくと品質検証においては大変有効であり、アウトソーシングの是非を明確に検証できます。  

キックオフ=立ち上げには、ハプニングも多く想定外のトラブルが多々発生する事も有り得ます。

しかし一度決断して実行した以上、全力で問題の解決と是正を実施しなければなりません。

荷主企業と物流会社の一体化が、最も望ましいリレーションとなります。

以前このメルマガの中で書いておりますが、品質を上げて、コストを下げるのが、適正な手順となります。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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