第20回 物流アウトソーシング~アフターコンペ編~

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

いよいよ、最終コンペにて自社の物流アウトソーシングを委託する物流企業が決まりました。

コンペで決まったからと言って、これで全てが終わった訳ではありません。

むしろ今後の実行業務の方が、荷主企業には重要であります。  

物流企業より提出された提案書の条件面を基に、契約書の締結を行い、 業務移管の実務を取り仕切っていきます。  

アウトソーシング実施日までには、以下の事項を計画し実行していきます。

(1)実施日の決定(キックオフ)    
・この日が決まらないと、全体の日程が決まらない。

(2)プロジェクトチームの発足(荷主、物流企業合同)    
・荷主、物流企業の当事者でキックオフまでの全てを調整し、課題や日程の進捗を管理する。
また、それらの情報を共有する。

(3)契約書の締結(基本契約書、料金、サービスレベルなど)    
・最終的な料金と、可視化したサービスレベル(業務品質)の締結を行う。
SLA(サービス・レベル・アグリーメント)

(4)IT関係の打ち合わせ(設計、導入、調整、試行)    
・情報交換のタイミングやフィードバックされる情報の内容など詳細を取り決める。

(5)在庫移管スケジュールの策定    
・ABCランクにより、回転率の低い在庫や大口購買の商品などをムダの無い様に移管する。
また、一度の移転か複数日の移転かなど移管全体の日程を決める。

(6)研修スケジュールの策定    
・自社で行っていた業務をアウトソーシングする場合は、物流企業の新スタッフや管理者への研修を行う。

(7)在庫調整マネジメント(生産、調達)    
・移動する商品(在庫)量を極小させ、無駄な輸送経費をかけない為。
また、移転時に欠品等が発生しないための在庫調整。
自社生産分や外部購買(調達)分は、物流部門が主導を行う。

(8)資材、備品等の打ち合わせ    
・資材や備品の調整。ムダの無い発注や、譲渡品などの調整。

(9)自社不動産の売却(※所有の場合)   

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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