女性管理職登用のメリット

Pen Iconこの記事の執筆者

山口 千知

船井総研ロジ株式会社 グループマネージャー
エグゼクティブコンサルタント

物流業界といえば、まだまだ男性社会のイメージが強いですが、「女性の活躍」も進んでいます。

近年では女性の管理職も少しずつではありますが増えてきています。

皆様は女性の管理職というとどのようなイメージをもたれますか?実は女性の管理職はメリットがたくさんあります。

今回は女性管理職のメリットをいくつかご紹介できればと思います。

①女性は「観察することが得意」

男性は一つのことに集中することが得意とされていますが、女性は観察することが得意だと言われています。

これは男女の脳で異なる特徴です。

また女性は人のわずかな表情や声のニュアンスをとらえることが得意だと言われており、細かいところまで気が付く→チーム全体を見回せる→チームを動かすことができます。

適度なチームワークの強さを構築できる

男性管理職がチームワークを意識すると「体育会系」となりがちです。

女性の場合、強いリーダーシップを発揮する!というよりも、良好な人間関係を構築しながら適度な強さのチームワークをつくる、いわゆる「協調型」のリーダーが多いことが見受けられます。

部下が相談しやすい

女性社員の多くは、上司が男性であれば中々相談しづらい方の方が多いのではないでしょうか。

女性同士であればそのような心配もなく、部下が男性社員の場合でも「母」や「姉」のようなイメージで男性社員も相談しやすいことが考えられます。

また、上司が年下の場合、お互いに気を使い、やりにくさを感じることもあるでしょう。

特に男性同士の場合であれば「自分を認めてほしい!」「年下になめられたくない!」と闘争本能が発揮して良い刺激になることもあり得ます。

その点、協調性を得意とする女性であれば、コミュニケーションを大事にするので、男女問わず肯定的に感じる方が多いのではないでしょうか。

部下が気軽に相談できる環境というのは、部下の状況をいち早く把握する上でも非常に役に立つことと思われます。

優秀な人材には男女の差はないと思っています。

ただ、これまでは男性の優秀な人材、つまりパフォーマンスが良く、長時間働ける人が求められてきました。

一方で、女性が管理職を目指したくない理由の一つに「長時間労働」ということがありました。

これからは残業時間の制限など、日本における働き方が変わろうとしています。

今後は、決められた時間内に高いパフォーマンスを出す人材が求められることになることが想定されます。

女性は一般的に家事や育児をこなす能力がある為、時間内に仕事をこなすことが得意な人も多く、高いパフォーマンスを出すことが得意な人も多いのです。

費用対効果の高い女性が評価され、管理職になることは、これからの時流ではないでしょうか。

働き方を改善し、女性が働きやすい環境をつくることで管理職として活躍できる可能性が広がるため、管理職を目指す女性の割合はもっと多くなるのではないでしょうか。

職場に女性が増えれば、さらなる女性管理職が生まれ、相乗効果が期待できることでしょう。

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山口 千知

船井総研ロジ株式会社 グループマネージャー
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