第15回 アウトソーシングの実施手順公開
今号から、物流アウトソーシングを実施するための導入手順を数号に別けて書いていきます。
今はまだ自社での倉庫運営・センター運営を行っているメーカー・卸・流通・通販関係などの皆様が、今後の参考にして頂ければ幸いです。
自社物流で行っている倉庫運営やセンター運営を外部企業へアウトソーシングする事は、その企業にとっても大きな変革となります。
自社だからこそ、 丁寧に迅速に実施できてきたその領域を、外部企業へ委託する訳ですから、 失敗は企業の売上・収益にも大きく影響を与える事となります。
失敗しないための、アウトソーシングとは?「コスト」を下げて「品質」 を上げるアウトソーシングとは?いずれも、それを証明するには可視化が必要であり、計画と改善がポイントとなります。
コストを下げて品質を上げて、成功したと言えるアウトソーシングを実現するには、『現状把握』と『あるべき姿』を明確にする事が肝要です。
~物流アウトソーシングの手順~
①物流アウトソーシングの計画策定(スキーム・進行スケジュール)
②現状把握(コスト・品質の可視化)
③あるべき姿の計画策定(全体戦略・情報システム・コスト・品質)
④アウトソーシング先の選定(コンペの開催とアウトソーシング先の選択)
⑤FS(フィージビリティースタディー)
⑥実行計画(在庫移動・移転・立ち上げ)
⑦検証・改善活動
上記の手順に従って、アウトソーシングを実施していくこととなります。
その領域や規模によって①から⑦までの期間は異なってきますが、情報システムの再構築がある場合は、最低でも約1年間は必要となります。
スピード経営が求めれれる中での貴重な1年間を、いかに成功に導くかは、全て計画と検証と改善を回していくPDCAサイクルが重要となります。
次回…①物流アウトソーシングの計画策定(スキーム・進行スケジュール)