ドライバー採用のためのコツとは?

Pen Iconこの記事の執筆者

山口 千知

船井総研ロジ株式会社 グループマネージャー
エグゼクティブコンサルタント

2030年には総人口が約1000万人減少し、生産年齢人口割合も右肩下がりと予想されています。

労働力人口減少の影響もあり、業界を問わず人材確保は激化しています。

運送業界でも2013年ごろからドライバー不足が叫ばれていますが、少なくとも2020年まではこの傾向が続くといわれています。

いまやとりあえずお金をかけて求人広告を出せば人が集まるという時代ではありません。

どのようなターゲットに対して、どの媒体を活用し、どうアプローチしたら応募がくるのか。

という明確な戦略をもって求人活動を行わなくてはいけません。

具体的に、まずは求職者が昔とはどう変化しているか?変化についてみていきましょう。

仕事に対する価値観の変化

ここ数年で、仕事に対する価値観が大きく変化してきています。

以前までは「長距離ドライバーでたくさん稼ぎたい!」、「仕事内容はしんどくても、給料が良ければいい」という人が多かったかと思いますが、今の傾向ではそうではありません。

「仕事もそこそこ、給料も生活できるぐらいの水準でいいので休みが欲しい」、「プライベートを充実させたい」、という人が増えてきています。

給与よりも、その会社で働く意義や目的を重視する傾向にあります。

親族の影響力が大きい

転職時における親族(両親や配偶者)の影響力が年々増大してきていると言われています。

夫や妻、両親の理解を得られず、親族の反対により入社辞退するというケースが増えてきています。

今までは、求職者本人に対してのアプローチだけでした。

しかしこれからは求職者の意思だけではなく、求職者の家族の意向も含めて、家族にも安心してもらう必要があります。

どうしたら自社を選んでもらうのかということを意識しなければなりません。

安定・安全・安心を求める若者

最近の若者の傾向は「安定」を求める人が増えてきています。

「安定して長く働ける」、「仕事が安定しており、給料も安定している」というようなニーズです。

さらに安全・安心な職場環境づくりに力を入れている企業でないと、人が集まらなくなってきています。

特に未経験者の場合「安全教育に力を入れており、成長ステップもイメージしやすく、安心して応募しました。」というような話をよく耳にします。

情報収集方法の変化

今の時代、求職者の9割以上が応募前後に、その会社のホームページを検索していると言われています。

その率はスマホの普及とともに年々上昇しており、求職者の中には、ホームページを持っていない会社は応募対象から外すという人もいるぐらいです。

では実際に応募者を増やすにはどうしたらいいのでしょうか。

まずは自社のホームページを徹底的に作りこみ活性化させることです。

前述のとおり、求職者の情報収集方法はネットで検索されていますので、「この会社はどのような会社なのだろう?」と求職者はホームページを必ずチェックしています。

ただホームページがあるだけでは意味がありません。

求職者が思わず応募したくなるような内容のポイントを5点ご紹介いたします。

①社内の様子・社風を感じさせる写真や動画がとにかく多いこと

文章で長々と書くよりも写真や動画で示した方が伝わります。
会社の特長や働くメリットも掲載し応募意欲を高めます。

②仕事の内容や1日の流れが掲載されており、イメージがしやすいこと

どんな荷物を運んでいるのか?荷姿は?配送件数や走行距離など具体的な仕事内容や1日の流れを掲載することで、イメージがしやすく応募のハードルが下がります。

③未経験者を募集しているなら、成長ステップがイメージできる内容となっていること

未経験者採用に力を入れているのあれば、ドライバー職は初めてだという方向けのページを別で設け、育成の仕組みや、成長する機会、・ステップを掲載するのがいいでしょう。

④安全・事故防止のための取り組みなどが掲載されていること

事故防止のための設備(危険運転探知システム、バックモニター、ドライブレコーダーなど)や、安全教育研修など、実際に取り組んでいる事例があれば、掲載してください。

⑤親族からの反対を回避する対策ができていること

親族からの反対を回避するためには、安全運行や健康管理、コンプライアンスの徹底、福利厚生など、家族が気にする点を掲載し、不安点はあらかじめ払拭しておく必要があります。

このような点を意識してHPを作成しないと、「ただホームページが存在している」だけでは応募率は著しく低いです。

募集要項はとにかく細分化し複数ページを作成するほど応募率は高まるでしょう。

当社ではスマートフォンにも対応した「採用強化型ホームページ」を構築するところから、さらには採用までの数値管理、応募から面接~入社までを徹底して支援を行っている採用支援プログラムがあります。

ご興味がある方はぜひ一度当社までお問合せくださいませ。

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山口 千知

船井総研ロジ株式会社 グループマネージャー
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