事故が多発する会社の車内の共通点とは?
2024年10月段階で発生したトラックが第一当事者になる死亡事故は17件にのぼります。トラックの事故は、ドライバーだけでなく、歩行者や他の車両に乗っている人々にも大きな被害をもたらします。
今回は、事故が多発する会社に共通する車内環境の問題点に焦点を当て、事故防止のための対策を考えていきましょう。
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目次
車内の整理整頓不足がもたらす危険性
事故が多発する会社には運転席が汚いという共通点があります。整理整頓が行き届いていない車内は、視界を遮ったり、操作を妨げたり、集中力を削いだりといった形で、安全運転を阻害する可能性があります。
整理整頓不足が引き起こす事故としては、下記の3点が考えられます。
1.視界不良による事故
・ダッシュボード上に書類や筆記用具などが散乱し、前方や側方の視界を遮っている。
・サンバイザーに書類を挟んでいたり、アクセサリーをぶら下げていたりして、視界を妨げている。
・安全窓にタオルや衣類をかけていたり、ステッカーを貼ったりして、視界を狭めている。
・サイドミラーにアクセサリーや小物をぶら下げていたり、汚れが付着していたりして、後方確認がしづらい。
2.操作ミスによる事故
・床に荷物や空箱などが散乱しており、ペダル操作の妨げになる。
・ギアシフトレバーの近くに物が置かれ、操作がしづらい。
・運転席と助手席の間に物が置かれ、シートの調整や乗降の妨げになる。
3.集中力低下による事故
・車内が雑然としていると、ドライバーの気が散りやすく、集中力が低下する。
・物が落下したり、転がったりする音が気になって、運転に集中できない。
・集中力の低下は、ドライバーの注意力を散漫にし、危険の察知や適切な判断を遅らせる
車内環境を良好に保つために実施すること
車内を整理するために、まず正しい車内状態を教育することが大切です。適切な車内環境を作り、撮影しビジュアルでどういう状態が100点なのかを共有します。
視覚的に何が正解かを伝えておかないと我流での整理となり、適切な効果を得られません。
また、テプラなどを用いてどこに何を置くか示しておくことも効果的です。
しかし多くの運送会社では、整理整頓が長続きしないことが多いです。
それは、管理者がチェックをしていないことが原因です。ドライバーは管理者のことをよく見ているため、一度でもチェック機能がないと気づくとそこから徐々にルールが軽薄化していきます。
管理者が簡単にチェックできるように、社内の写真撮影を行い、正しい状態の写真と照らし合わせて、間違い探しのように月に1回必ずチェックを行いましょう。
当たり前のようですが、事故が減っている会社は短時間で高頻度で実施するチェックを必ず実施をしています。
まとめ
事故多発会社には、車内の整理整頓不足という共通点が見られます。車内の整理整頓は、ドライバーの安全運転を確保するために非常に重要です。
企業は、ドライバーが安全運転に集中できる車内環境を提供する必要があります。また、ドライバーの安全意識を維持するためにも管理者が定期的にチェックすることが重要です。
二人三脚で事故が起きない環境を構築していきましょう。
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