成功の罠
「成功してダメになった人間はいくらでもいるが、失敗してダメになった人間は極めて少ない」
名将、野村克也氏(故人)が、『週刊ベースボール』の連載で語った言葉です。
ここでいう、「成功してダメになった人」は、”スキルの錯覚”を起こした人でしょう。
スキルの錯覚とは、実業家のロルフ・ドベリ氏が示す”思い込み”で、成功の主たる要因を自分の能力と捉えてしまうことです。
成功するためには、能力と努力が必要ですが、主たる要因は”運”なのです。
その証拠として、創業者のうち、複数の事業を成功させられる人は、全体の1%程度しかいないというデータを挙げています。
野村元監督曰く、「成功しても反省する、その姿勢が自分の成功をより確固たるものにする」。
浮かれず、真摯に向き合っていくことが大切ですね。