物流用語辞典 2017.07.01

運賃

運賃とは、人または物品の運送に対する対価のこと。

商品としての輸送サービスの価格である。市場メカニズムが作用すれば、運賃も市場における需給の状態に応じて変動することになる。

しかし、運送部門においては運送業者の運賃に対して政府が認可する運賃規制が行なわれてきた。

そこでは、市場メカニズムの原理ではなく、事業者の不当な競争を回避するために必要なコストに適正利潤を加えた運賃が設定された。

実際は、規制運賃に対する罰則規定が有効に作用していない分野では、規制運賃と乖離した実勢運賃が設定され、これが市場の動向をある程度反映していた。

1990年以降、わが国でも規制緩和の時代を迎えて、運転規制も認可製から届け出制へ変更され、事業者もより自由な独自の運賃を設定することが可能となった。

そのため、運賃は市場における需給の変動をより敏感に反映するものになり、運賃競争がよりダイレクトに作用する状況へと変化している。

運賃の形態はさまざまなものがある。貨物の重量をベースにした重量建運賃、貨物の商品としての価値を基準にした従価建運賃、貨物の品目に関係なく適用される一般貨物運賃、逆に貨物の品目ごとに異なる運賃の品目分類運賃、特定の品目のみに適応される特定品目運賃、さらに地域をいくつかのブロックに分ける地帯運賃などがある。