CPFR(collaborative planning, forecasting and replenishment)

小売事業者と製造事業者、中間卸業者が相互に協力して、「商品の企画・販売計画」「需要予測」「在庫補充」を協働して行い、欠品防止と在庫削減を両立させることを目指す取り組みのことを指す。
CPFRを推進する米国のサプライチェーン標準化の任意団体であるVICSでは、「インターネット技術とEDI技術を活用してサプライチェーン間のコストを劇的に削減し、かつ消費者へのサービスレベルを大幅に向上させることを目的としたビジネスモデルである」と規定している。

基本的な考え方

小売事業者が販売実績や販売促進策(特売時期や売り場の作り方)などの情報を事前に製造事業者に提供することで、製造側は独自に行う場合よりも精度の高い需要予測に基づく生産計画が立てられるようになるというものである。需要予測/販売予測は小売・製造の双方が行い、その値を付き合わせて設定する。

値にズレがある場合には相互協力の下、見直しや再計算を行う。情報の共有や値の突き合わせは、EDIやインターネットを活用して行われる(これらのデータ交換時の標準化もCPFRに含まれる)。こうした意思決定(発注数量の決定)をできる限り、自動化することを目指すというのも特徴の1つである。

VICSが定める9つの標準ステップ

1,基本合意書の作成
2,業務計画の協働策定
3,販売予測の作成
4,販売予測の例外事項(特売や価格変更、売り場の改装など)の明確化
5,販売予測の例外事項の協働解決
6,発注・在庫補充手配予測の作成
7,発注予測の例外事項の協働解決
8,発注予測に差異がある場合の協働解決
9,発注書の作成、在庫補充

9つのプロセスは単一ものではなく状況に応じて、複数のプロセスモデルの中から選択できるように定義されている。

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