ケース面接の効果

Pen Iconこの記事の執筆者

橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

コンサルタント会社で、よく使われる採用面接の手法に、『ケース面接』というものがあります。

これは、応募者に、特定の事例について、問題解決アプローチを思考、提示してもらう手法です。

口述試験が中心になります。

面接官は、ディスカッションを通して、適性を判断します。

合格するために、市販の問題集を解いたり、スクールに通って模擬面接をくり返したりする応募者が、多くいるようです。

しかし、マッキンゼーの元採用マネージャー、伊賀泰代氏曰く、同社に入社している人の大半は、「ケース問題は、うまく解けなかった」と言う人だそうです。

なぜなら、ケース面接は、答えが出せるかどうかを見る面接ではないからです。

伊賀氏は、ケース面接の目的は、その候補者について、以下の2点を知ることだと言います。

①どれほど考えることが好きか
②どんな考え方をする人なのか

頭の中に蓄えた知識から、その問題の解法を取り出そうとする人ではなく、その場で実際に、一生懸命に考える人が欲しいからです。

および、他人とは違った考え方をする人です。

つまり、考えるのが好きで、ユニークな視点を持っている人が、欲しいのです。

時流の変化が激しい現在は、将来がどうなるのか、予測が難しく、どの企業も、自社の方向について、考え抜かねばなりません。

どの業界においても、『ケース面接』を採り入れる意義は、大きいと思います。

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橋本 直行

船井総研ロジ株式会社 代表取締役社長

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