物流担当者が現場・社内で確認すべき必須項目

船井総研ロジ

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船井総研ロジ株式会社

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物流業務をアウトソーシングしている荷主企業の物流担当者が、物流現場を視察する上で重要なポイントがいくつかあります。

今回は“保管”というテーマに着目していきます。

物流担当者は、現場の保管状況を確認すると同時に自社の商品マスタの容積重量項目の確認を行うことが必要です。

保管状況

物流倉庫の保管では、大ロット品の場合パレットに積載し、3段ないしは4段に直積みすることがあります。

ケアマーク(取扱注意記号)の積上げ段数制限の記載がある品は固定ラックやネステナを使用して品質を高めた保管をすることもあります。

一方、小ロット品の場合は中軽量ラックを使用して在庫量に合わせた間口を設けて保管することが必要になります。

荷主企業の物流担当者は、物流現場視察時にどのような保管エリア(直積み・ネステナ・中軽量ラック・自動ラック等)でどの程度の面積を使用しているのかを確認してみてください。

その際にケアマークが商品に印字されている場合は保管方法が遵守されているか、保管マテハンを使用している場合は間口の充填率が高いかといったことについても確認する必要があります。

直積みでパレットを重ねて保管し、保管効率を上げている運用であるけれどもケアマークに反した保管である場合は箱つぶれ等の要因となり、業務委託している場合は委託先に対して厳しく指摘しなければなりません。

保管マテハンを使用して保管品質・保管効率を考慮している場合であってもその間口の充填率を見ることで保管ロケーションが適切であるか、ロケーションメンテナンスが行き届いているかということを把握することができます。

このように物流担当者が現場訪問をした際には漠然と見るのではなく、どのような保管状況であるのかを念頭に置きながら視察することが重要です。

商品マスタ整備の必要性

保管状況を確認した際、保管効率が悪いと感じた場合は現場担当者に指摘することは必要です。

しかし、その一方で荷主側の問題もあるのです。

それは「荷主企業の商品マスタ不整備」です。

商品マスタ内に容積・重量の記入欄が無い場合は即システム改修を行うべきです。

マスタ上に容積・重量の記入欄があっても入力必須項目でない荷主企業は多くあります。

荷主の商品マスタにおいて、容積・重量が整備されていない場合、保管状況が不適切だと思われる場合も指摘しづらい状況に陥ります。

ましてや保管費が容積重量での三期制契約である場合や輸配送費が重量建て契約の場合、物流委託先からの請求内容が適切であるか確認ができずリスクを負うことになるのです。

 ●自社の商品マスタに重量。容積が記載されていますか?

 ●記載している数値は正確ですか?

 ●容積・重量の記入欄は必須項目になっていますか?

商品マスタの不整備は保管だけでなくすべての物流業務に関わってきます。

物流担当者は現場状況と同様に商品マスタの容積・重量を確認し整備していくことも重要な業務となるのです。

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