物流拠点立上げまでのスケジュールを把握していますか

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小倉 裕太

船井総研ロジ株式会社 ロジスティクスコンサルティング部
チームリーダー チーフコンサルタント

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ロジスティクスコンサルティングに従事していると、「ロジスティクス」という業務から企業活動を大きく左右する局面に対峙することがあります。
特に「物流拠点の立ち上げ」はその良し悪しで企業の売上に直接影響を与える大きなポイントになります。

物流拠点の立上げは物流会社との小さな調整不足や認識齟齬によって失敗してしまい、貴社のビジネスに大きな影響を及ぼしてしまう可能性があります。
物流拠点立上げまでに何をしなければならないのか、いつまでにしなければならないのかをあらかじめ明確にしておかなければなりません。

当社では物流拠点立上げの基本的なスケジュールを以下のように考えています。

物流拠点の規模によりますが、当社では物流拠点立上げの12か月前から各種調整を物流会社と行い始めるべきであると考えています。

12ヶ月前~マスタープラン決定

事前に決定した物流拠点の詳細要件を基に行わなければならないタスクを洗い出し、物流拠点立上げまでのマスタープランを作成します。

マスタープランには期限や担当者、進捗状況などを入力できるようにしておくと全体像が把握しやすくなります。

11ヶ月前~9ヶ月前基本契約締結

物流会社との基本契約締結を行います。
基本契約までに単価等の調整が出来ない場合は調整が完了した後、別途覚書を交わすというケースもあります。

9ヶ月前~1ヶ月前現場詳細設計・WMS開発

最も重要かつ時間を要するのが現場詳細設計・WMS開発となります。
基本的には業務設計とシステム開発の分科会をそれぞれ設け、進めていくことになります。

しかし通常運用では業務とシステムは常時連携をしながら運用することになりますので、業務設計・システム開発の段階から常に連携を取りながら進めていく必要があります。
定期的に議論・共有する場(例:全体定例会)を設け、並行して進めていくことが不可欠です。

システム開発の遅れはその後の作業教育期間に影響するため、特にスケジュールの進捗に配慮する必要があります。
システム開発の遅れが確認できた段階で、スケジュール変更を検討する英断も必要な場合があります。

2ヶ月前~立上げ在庫移管、事務・作業員教育

在庫移管計画の策定と事務・作業員教育を並行して行います。
現場詳細設計と期間が重なっていますが、これは研修や教育を通し、微調整を加えていくという意味合いになっています。

研修を通し、微調整を加えながら万全な体制を構築し、立上げを迎えます。在庫移管計画は移管物量の決定や車両の手配、移管スケジュールなどを決定していきます。
在庫量の確定や車両手配、既存物流会社との調整などを行う必要があります。以上が拠点立上げに向けての基本的なスケジュールになります。

物流拠点の立上げは非常に難しいものです。
物流会社とは綿密に打ち合わせをし、立上げまで足並みを揃えて向かっていくことが不可欠です。

当社では物流拠点立上げのご支援をさせていただいております。数多くの物流拠点立上げを経験しているからこそ得られたノウハウを活かし、貴社の物流拠点立上げに最適な進め方を提案し、共に実行を支援させていただくことが可能です。ご興味がございましたらお気軽にご連絡下さい。

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