運送業の賞与、支給額はどのように決定したらいいか

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三村 信明

船井総研ロジ株式会社 物流ビジネスコンサルティング部 
チームリーダー チーフコンサルタント

1978年生まれ。専門商社、大手経営コンサルティング会社を経て、2011年、船井総合研究所に入社。入社後は、生産財分野(製造業、建築資材メーカー、生産財商社など)、物流会社・運送会社を中心にコンサルティングを手がける。2018年7月より、船井総研ロジ株式会社に異動( 2019年1月転籍)。運送会社・物流会社に特化して、人事制度の構築・運用支援、組織戦略立案を行っている。

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冬期賞与の時期になりました。コロナの影響から日本全体で賞与額が大きく落ち込んだ昨年、今年も影響は続くと見られています。

昨年の冬、当社が主催するロジスティクスプロバイダー経営研究会の会員企業に対して、賞与額のアンケート調査を実施した結果、平均15万円でした。

賞与の位置づけ

ドライバー・乗務員の場合、賞与よりも月給に比重が置かれていることが多いです。月給を多くする分、賞与は少額の手当を支給する、という考えです。

しかし、近年の人手不足・労働時間の上限規制を背景として、そこそこ働いて、給料もそこそももらう、という考え(安定志向)が浸透しており、賞与も安定の象徴として機能するようになっています。

運送業のおける賞与、支給額の決め方

では、賞与額は、どのように決めるのがよいでしょうか。先のアンケート結果のように15万円以内であれば、複雑にする必要はありません。ドライバー・乗務員については、人事考課、勤続年数や無事故無違反年数などに紐づけて支給することで、シンプルかつ分かりやすいため、管理の手間もほとんどかかりません。

管理部門は、それ以上の金額を支給されることが多いと思います。賞与額の差に、評価だけでなく等級に基づく制度を検討して納得性をもたせるようにしましょう。

賞与を支給する際の注意点

賞与は、労働基準法などで支払いが義務づけられているものではありません。ただし、就業規則などによって支給条件が明確に定められ、それに従って支払われる場合、労働の対償としての賃金の性格をもちます。業績や人事考課によって賞与額が都度変わることや、支給日の変更、または支給しないことがあることも記載しておきましょう。

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