管理職の給与を決める際の注意点

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「管理職が不足している。ドライバーを管理職にしたいが、なりたがらない」というのは、多くの物流会社に共通した悩みです。
このような場合、評価や賃金といった人事制度からどのようなことができるか考えてみたいと思います。

ドライバー職の給与体系は、「固定給(基本給+手当)+歩合給+残業代」で構成している会社が多いのではないでしょうか。
なお、歩合給は、売上、運行回数、積み下ろし作業の回数、走行距離などによる給与で会社によって様々です。
ドライバー職を選ぶ方は、歩合給や残業など自身の働きに応じた給与に魅力を感じていることが多いようです。

一方、管理職の給与体系は「固定給(基本給+手当)+残業代」という形が一般的です。

管理職になりたくない理由としては、責任の大きい仕事が嫌だ、面倒な調整業務が増える、報酬面でのメリットが少なく、場合によっては、残業が大幅に減るので、月給が少なくなる、といったことが挙げられます。

そのような場合、例えば、
・時給換算した場合、ドライバーより管理職のほうが多くなるように設定する
・仕事が少なくなった場合、給与の最低保証額をドライバーより高く設定する
・等級制度を導入していない会社は、管理職に導入し、能力次第では長期的な昇給が見込めるようにする
・賞与をドライバー職より手厚くする
など、長期的な視点で見れば、管理職になるメリットが大きくなるような制度設計をすることで、このような問題は解消できます。

なお、労働基準法では「管理監督者」は、残業代を払わなくてよいとされていますが、「管理職」=「管理監督者」ではなく、管理職の中の一部が管理監督者に含まれます。
中小物流企業だと管理職は、課長以上、係長以上など会社によって異なりますが、管理監督者は部長以上であることが多いので注意が必要です。

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