デジタル化はトップダウンですべき?ボトムアップですべき?

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河内谷 庸高

船井総研ロジ株式会社 
執行役員 兼 コンサルティング本部 本部長

2006年 船井総研グループに入社。入社以来、運輸・物流業を中心に、業績アップコンサルティングを展開。運送会社・物流会社向けに、マーケティング戦略の立案や運賃交渉支援、デジタル化・業務効率化、ドライバー採用強化といったテーマをメインにコンサルティングを行っている。物流企業経営研究会「ロジスティクスプロバイダー経営研究会(会員数約300社)」を主宰。​​

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ロジスティクスプロバイダー経営研究会
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先日、福岡県古賀市に本社を置く運送会社、株式会社ケイ・ティーの石津社長をゲスト講師にお招きし、デジタル化セミナーを開催しました。

デジタル化と聞くと、多額のシステム投資を連想しますが、同社ではほぼ費用をかけずに、できるところから順番に手を付けられています。
ペーパーレス化によるコスト削減や業務削減、データ連携によるスピード経営など、デジタル化推進の取り組みについてお話しいただきました。

石津社長が、デジタル推進で意識していること・ポイントとして仰っていたことは、次の三つです。

1.取り組みはトップダウンで推進し、改善はボトムアップ
2.ダブルスタンダードにしない(保険をかけない。やると決めたら徹底する)
3.ついてこられないドライバーの徹底フォロー

現場の社員は変化を嫌がるものです。また、デジタル化というと、今までの自分の業務が否定されているように感じる人がいることも事実です。そのため、ボトムアップで進めようとしてもなかなかうまくいきません。取り組みは社長が旗を振って、推進すべきなのです。
しかし、実際にそれを使うのは現場や事務の人たちなので、使い勝手やもっとこうしてほしい、という意見はどんどん上げてもらい、ボトムアップで改善を進めると効果的とのことでした。

また、新しいやり方(デジタル)に対応できない人のために、今までのやり方(アナログ)も残しておくと、いつまでたってもデジタル化が進みません。

例えば、資料の作成をデータで行うように推進していたとして、パソコン操作が苦手な人のために手書き資料での提出も認めていたら、いつまでたってもデータ化が進まないでしょう。それどころか、反対に、二重管理が必要となり、余計に手間がかかるようになってしまいます。
やると決めたら徹底し、ダブルスタンダードにしないことがポイントです

その代わりに、デジタルが苦手な社員や不得手なドライバーに対しては、徹底的に親身に個別対応しフォローをされています。

非常に示唆に富むポイントだと思いますので、ぜひ参考にしてください。

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