大学新卒で増えつつある「内定パス」

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物流コンサルの船井総研ロジ

　　　
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大卒の新卒採用市場では通年採用が解禁になり、今までの採用手法から徐々に変わりつつあります。
通年採用とは、文字通り一年を通して採用活動を行うことができることを指します。今までの新卒採用では3月から採用活動解禁、6月から選考開始などスケジュールは一通り固まっていました。しかし、通年採用が解禁となり、企業によって学生と接点を持ち始める時期が異なるようになります。企業によっては、大学一年から参加可能な長期インターンシップを実施していたり、インターンシップ中の成果に応じて入社時の待遇が変わったりと新卒採用市場も徐々に変化しています。

しかし、長期で学生と関わるため、企業から早めに内定を出したとしても学生が他の企業に移ってしまう可能性も高くなります。
そこで「内定パス」を学生に出す企業が増えてきました。この「内定パス」とは、一定期間（3～5年など）有効で、期間内であればそのまま入社できるパスになります。
最近、新卒で入社してもすぐに辞めて転職してしまう学生が増えています。たとえ他の企業を選んでしまったとしてもその会社が合わなければ自社に転職して入社する可能性もあるため、「内定パス」を出します。また一定期間猶予があるので学生としてもプレッシャーもなく、自由に選択できることから内定パスを出している企業も少しずつ増えてきています。
売り手市場、かつ働き方改革も進む中で学生主導の採用活動となっているため、学生がメリットと感じる打ち出し方が必要になっていきます。