第99回 デジタル化社会おけるBtoCのアナログ脅威

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

東京の春名所もほぼ葉桜となり、これから夏へ向けてのギアチェンジといったところでしょうか。

桜は植物分類学上「バラ科」に属していると皆様はご存知でしょうか?

正式には、「バラ科サクラ属」と位置付けられ他には「バラ属」「リンゴ属」「ナシ属」等に分かれています。

情報技術の発達により従来からの「紙」による伝達や確認・意思の成文化などがデジタル化(ネットやメール)され、企業と企業や人間と人間のコミュニケーション手法が急速に変化しています。

広告や宣伝などの一方通行な情報伝達が、今やネットやメールといったデジタル情報化し、多くの人が溢れる情報洪水に苦慮しているのではないでしょうか。

しかし、ビジネスにおけるデジタル情報化に反して個人の生活においてはむしろ「紙」による一方通行情報が氾濫しています。

皆様方は、1ケ月間にいったいどれくらいの「紙」による自宅への送付物があるか数えたことはありますでしょうか?

筆者の場合、私的郵便物から何故だか送られてくるダイレクトメールの類を合わせると、少ない月でも約100通もの郵便もしくはダイレクトメールが送付されていました。

本人が望んでいない情報は、やはりその殆どが目を通すことなく破棄されており、全くもってもったいない極みです。

PCに送られて来る迷惑メールにも辟易しておりますが、デリートすればよいデジタル情報よりも、地球資源を使った「紙」による無駄な一方通行情報は、環境問題にも影響を及ぼす脅威の存在です。

BtoBがデジタル化(ペーパーレス)された今、BtoCにおける「紙情報」の増大はデジタル化されたネット社会がもたらした悪しき産物でしょう。

個人情報がデータ化(デジタル)され、名簿がデータで流通し、ワンクリックで大量の個人情報が印刷されるのこの時代は、自身の情報管理にも十分に気を付けないといけないものです。

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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