第81回 全てのビジネスマンに共通する「報連相」は思いやり

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

人と人とのコミュニケーションの中に「報連相」と言うものがあります。

報告・連絡・相談の事をまとめて「報連相」と言い、かなり一般的な用語 として認知されています。

①報告とは、ある任務を与えられた者がその経過や結果などを述べること

②連絡とは、気持や考えなどを知らせること。情報などを互いに知らせること

③相談とは、問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること

これらをまとめると、任務や仕事を与えられた者はその経過を述べ、また メンバー間で情報の共有をはかり、問題解決に向けて双方で話し合ったりする ことと解釈されます。

例えば、月曜日に上司から部下へ何らかの仕事が指示されたとします。

その納期は金曜日の朝であり、午後にはその成果物を顧客へ持参する場合。

部下の対応として、水曜日や木曜日に進捗状況を上司へ報告します。

仮に、突発的な事由により納期に間に合わないような状況でも、的確にその進捗が報告されていると、上司としては他の者に振り返るなりの代替策が可能となり ます。

それにより、金曜日の朝になって慌てることとを回避できます。

上司の対応としても、部下の報告がなければ自ら進捗確認を行うこととが事故を未然に回避する防御策となります。

「報連相」とは、上司にとっても部下にとってもその基本的な精神は相手への『思いやり』となります。

リスクを回避する施策とも言えますが、何らかの事情で計画通りに目的が達せられない状況下においても、思いやりの精神があれば結果的に重大な過失を免れることと成りえるのです。

職場間や顧客とのコミュニケーションも、「報連相」の精度が高まると思いやりの深い人間関係が構築できると思います。

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

その他の記事を読むArrow Icon

ページの先頭へ