第16回 物流アウトソーシングの計画策定~スキーム・進行スケジュール~

Pen Iconこの記事の執筆者

赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

アウトソーシングを実施するには、物流部門が主体となって各部門が協調した活動計画を作成する必要があります。  

物流業務のアウトソーシングを実施する事には明確な目的が必要です。  

物流業務をノンコア事業と位置付けし、選択と集中を実行するための行動なのか、品質を上げる・コストを下げるなど短期的に効果のある現象を求めた行動なのかによって、その仕様は違ったものとなってくるからです。  

最初にアウトソーシングの全体像(領域と最終形)を明確にして、どの部門が主体となり、どの部門が関連するのかを策定していきます。  

物流業務のアウトソーシングといっても、関係する部門は、『物流部』『情報システム部』『営業部』『商品部(資材部)』が大きく関係し、その他総務部や人事部も関連することがあります。  

全体像とは、アウトソーシングの領域設定と、その深さを決めていきます。  

横軸を領域とし、縦軸を深さにするとどこのポジションまでが今回のアウトソーシングの目的かが、はっきりと描く事ができます。

物流アウトソーシングのスキーム

①自社倉庫⇒売却にてオフバランス
②倉庫社員⇒アウトソーシング先へ転籍受け入れ希望
③在庫管理システム等⇒再構築したい
④輸配送⇒一本化を行う
⑤倉庫運営⇒賃貸利用
⑥品質⇒現状維持
⑦コスト⇒約○○%ダウン希望
⑧料金体系⇒固定費から、変動費化
⑨アウトソーシング先の選定⇒コンペを開催  

物流アウトソーシングのスケジュール

①全体スキームの策定
②現状コスト、品質の把握
③目標とするコスト、品質のターゲット策定
④社内承認
⑤コンペの開催
⑥アウトソーシング委託者の決定
⑦アウトソーシング実施日の決定
⑧社内調整
⑨情報システムの構築
⑩不動産の売却計画
⑪移転準備計画の策定
⑫キックオフ
⑬コスト、品質の検証

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赤峰 誠司

船井総研ロジ株式会社 取締役 常務執行役員

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