物流基礎 最新更新日:2022.07.15

路線便とは?仕組みからメリット・デメリットまで解説

路線便とは、1台のトラックに複数の企業の荷物を混載して目的地まで運ぶ運送便のことです。トラックを貸し切るよりもコストを抑えられる点が特徴であり、特に小口配送に適しています。この記事では、路線便の概要や仕組み、メリット・デメリットについて解説します。路線便の利用を検討している企業の担当者はぜひ参考にしてください。

路線便とは?

-仕組みやメリットデメリットまで解説-

路線便とは

路線会社とは、複数の企業が1台のトラックに荷物を混載して目的地まで運ぶ運送便のことです。路線便は、正式には「特別積合せ貨物運送」といい、主に大手運送会社などがサービスを提供しています。さまざまな企業の荷物をまとめて運ぶことから混載便と呼ばれることもあります。自社でトラックを1台貸し切るとコストがかかりますが、他者との相乗りであればコストを抑えることができます。そのため、特に運ぶ荷物が少ないときに適した運送方法といえるでしょう。

路線便の仕組み

路線便は、簡単にいうとリレー方式によって荷物を運ぶ点が特徴です。同じエリアに運ぶ企業の荷物を1つのトラックに載せて、届け先となるエリアの最寄りの拠点まで運ばれます。その後拠点で荷物を下ろし、配達先別に仕分けされ最終的に届けられます。つまり、路線便はあくまでも拠点と拠点をつなぐものであり、直接届け先に荷物を届けるわけではありません。

路線便を利用するケース

路線便は、届け先へと直接向かう直航便よりも費用を抑えられる点が特徴です。そのため、特定の会社や店舗など、一定のタイミングで配送する定期便のようなスピードを求められない荷物の運送の際に、費用負担を抑えるために路線便が活用されています。また、宅配便によっては長さのある荷物や重い荷物を取り扱っていないことがありますが、路線便なら対応しているケースもあるため、そのような荷物を運ぶ際にも路線便が活用されています。

チャーター便との違い

路線便と対照的なサービスにチャーター便があります。路線便が複数の企業の荷物が混載しているのに対して、チャーター便は1つの企業が車両を貸し切り状態にして荷物を運びます。依頼主となる企業以外の荷物は積み込まず、なおかつ届け先まで直接向かうため、配送時間が短くなる点が特徴です。出荷漏れの商品があった、欠品が発生して急いで対応する必要がある、などコストよりもスピードを重視したいときなどに適しています。また、路線便は複数の企業で利用することもあり、配送日時の細かい指定ができませんが、チャーター便は自社の荷物だけとなるため、日時の指定や変更にも対応可能です。

路線便のメリット

ここでは、路線便を利用することで得られるメリットを紹介します。メリットを踏まえたうえで、路線便の使用は自社に適しているのかどうか検討してください。

料金の安さ

路線便は、複数の企業や出荷人との相乗りによって荷物を運ぶ仕組みとなっており、荷物の物量に応じた料金となります。そのため、トラック1台を貸し切って運送する場合よりも料金を安くすることができます。ちなみに、路線便の場合、大きく分けて実重量法もしくは容積重量法という方法で運送料金が決まります。実重量法は、荷物の重さによって料金が決まる方法で、容積重量法は、荷物のサイズから重量を換算し、料金を決めるというものです。運送会社は、この2つの方法で計測を行い、重い方の重量で料金計算を行います。

幅広い地域への配送が可能

路線便を主に提供している大手運送会社の場合、全国各地に物流センターのような拠点を有しているため、幅広い地域への荷物の運送が可能です。チャーター便でも長距離配送を行うことはできますが、荷物の量が少ないと割高になる可能性があるため、荷物によっては路線便の方が効率よく運送できるでしょう。

路線便のデメリット

メリットの一方で、路線便には少なからずデメリットも存在します。ここでは、具体的なデメリットを2つ紹介します。メリット・デメリットをそれぞれ理解したうえで、適切な運送方法を選ぶことが大切です。

大口の配送には適していない

路線便を使う場合、小口配送であればコストを抑えられるケースが多くなっていますが、大口の配送となると、逆にコストが高くなる可能性があります。場合によっては、チャーター便を利用するよりも、荷物1つあたりのコストが高くなるケースもあるため注意が必要です。

輸送事故のリスクが高まる

路線便は、1つのトラックで拠点まで荷物を運び、そこで積み替えを行って最終的な目的地へと運ばれます。積み替えのタイミングでトラブルが起こる可能性があるため、輸送事故のリスクはチャーター便よりも高いといえるでしょう。例えば、同じ配達先に届ける荷物であるにもかかわらず、異なるタイミングで荷物が届く口割れや積み替え時の仕分けミスによって間違った場所に輸送される可能性もあります。そのほかにも、積み替え作業時に荷物が傷ついてしまうケースも考えられます。

配送に時間がかかる

路線便は、目的地に直接配送するわけではなく、拠点を経由することとなるため、どうしても配送に時間がかかってしまいます。また、配送時の日時指定も難しいため、急いで届けたい荷物の配送には適していません。そのような荷物はチャーター便を使うなどして、うまく使い分ける必要があります。

路線便の課題

近年では、ECショッピングが一般的なものとなったこともあり、小口配送が増加しています。そのため、路線便のトラックに荷物を載せられないケースも出てきているほか、大型の荷物への対応が後回しになってしまうケースも珍しくありません。そのほかにも、運送会社の容量を超えてしまったために積み残しが起こり、納期に遅れてしまうケースも見られます。路線便の利用を検討する企業は、本当に路線便を利用した方がいいのかよく検討し、必要に応じて他の配送方法を利用するなど柔軟に対応することがポイントとなるでしょう。

まとめ

今回は、路線便について概要や仕組み、メリット・デメリットなどについて解説しました。路線便は複数の企業の荷物を1つのトラックでまとめて運ぶ運送便のことです。目的地の近くの拠点まで荷物を運んだうえで、拠点で荷物を積み降ろし、その後別のトラックで最終的な目的地へと荷物が運ばれます。料金を抑えられるほか、広範なエリアへの配送が可能になる一方で、荷物のサイズによっては適していないケースもあるため、利用にあたっては、本当に路線便が最適なのか検討する必要があります。

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Pen Iconこの記事の執筆者

Logiiiii編集部

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